失敗して上手になっていくハーダンガー刺繍
御園二葉先生の本に、ハーダンガーで前面に刺繍を刺す柄が素敵なのでリネンの色を変えて挑戦です。
図案の中心から織り糸を4本ずつすくってしつけをして、刺す際のガイドにします。
この時は黒い線がそのガイドです。
4本をすくうのも間違えて5本すくったまま進んでしまい、全体が1本づつずれてしまい、ほどいてまたやり直しをしました。
中央全体を刺した後、周りをかがってから、穴を開けていきます。
カットが深いと、ブルーの円の中のようにかがった糸が切れてしまったり、織り糸自体を切ってしまったり。。。
また、生地への糸のはこびを間違えると、穴が開いたあとに、裏から見えてしまいます。
途中までかがった段階ではこんな感じです。棚の飾りに仕立てました。
ほぼ毎日6時間以上作業して1ヶ月経過してもここまでかかっています。
刺繍の中ではもしかしたら、一番たくさんの時間を必要とするかもしれません。
ノルディックな雰囲気もあり、女性らしくもみえますが、甘すぎません。
ノルウェーのハルダンゲル地方の民族衣装の刺繍技法をハーダンガー刺繍といいますが、もともとは16世紀頃、イタリアのドロンワークがノルウェーに伝わった歴史的な背景があります。
だからイタリアのプント・アンティーコに似た雰囲気を感じるようです。
いつまでも見ていたい作品です。